Loves Jack Jack Stories 柳楽優弥

心に訴えかけるもの。ここが、ジャック ダニエルと俳優の共通項かもしれない。映画「誰も知らない」から最近では「合葬」にいたるまで、心を打つ作品で主演を務めてきた俳優、柳楽優弥さんは代表格だろう。しかも柳楽さんは、ジャック ダニエルとの個人的な接点が多いと言う。

柳楽優弥

「僕がジャック ダニエルの存在を意識したのは、アメリカ映画『セント・オブ・ウーマン』。主演のアル・パチーノがいつもジャック ダニエルを飲んでいて、『ジョン ダニエル』って呼ぶ。『オレぐらい(このウイスキーと)付き合いが長いとジョンでいいんだ』って、おもしろいセリフがあります。冗談で言っているんですが、かっこよく飲んでいるのがすごく印象に残っています」

柳楽さんらしい、ジャック ダニエルを映画とからめた思い出だ。ジャック ダニエルには、付き合い方ひとつとってもスタイルがある、ということだ。それを意識した柳楽さんはやはり俳優である。演技はしかし、傍で見ているほど楽なものではない、と言う。

「『誰も知らない』(2004年)を撮り始めたのは12、13歳の頃で、世の中の常識やマナーが分からない普通の中学生でした。でも25歳の今に至るまでに、厳しい現場や大先輩と共演させていただく機会が多かったので、意識が高まりました。演技にOKが出なくて最もきつかったのは、渡辺謙さん主演の 『許されざる者』(2013年)ですね。ロケは北海道の山奥で3カ月。30テイクとか、結構きつかったですよ。監督には『お前はこの10年なにやってきたんだ』と言われたりして。逃げ出したくなるような過酷な現場でしたね」

蜷川幸雄さんの舞台「海辺のカフカ」(2012年)のときも演技を怒られまくった、と柳楽さんは苦笑する。でも、映画にしても舞台にしても、怒られてそこから前進する。それが自分の糧になっているという。

柳楽優弥

「経験を積みかさねていくうちに、自分の行為に責任が増してきました。自分で演技を考えなければならない。その背景には、作品を多くの人に見ていただきたいという気持ちが強くあります。役者として大事にしたい部分として、慣れたくない、飽きたくない、満たされたくないという意識があります」

休息も前進の一部だ。俳優として前に進んでいくためには、プライベートで内面を充実させることも重要である。たとえば柳楽さんが以前、趣味でやっていたロックバンド。「90年代を代表するとあるハードロックバンドのギタリストが大好きで、その人の真似をして、ジャック ダニエルのボトルをいつもアンプの上に置いていました」と笑う。他にも、柳楽さんがジャック ダニエルと付き合うプライベートの場面がある。例えば、妻とバーに飲みに行く時。

「ジャック ダニエルはよく妻とバーで楽しんでいます」と柳楽さんは言う。好きな飲み方はオンザロックかストレート。甘さを感じる独特の香りが大好きだそうだ。親しい人と落ち着いた場所でジャック ダニエルを飲む時は、時間を忘れてしまうという。

ジャック ダニエルとともに経験を振り返り、つらい思いもバネにして前進する。そんな柳楽さんは海外の作品にも出たいという意欲もある。そのうちグラスを片手にハリウッドで、ということがあるかもしれない。そのとき柳楽さんは「ジャック ダニエル」をなんと呼ぶだろうか。

柳楽優弥
柳楽優弥
俳優
映画『誰も知らない』が2004年、第57回カンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞。
同年「文化関係者文部科学大臣表彰」を授与。また『TIME』誌アジア版では「2004 Asia‘s Heroes」に選出された。
以降、「許されざる者」、「ピンクとグレー」、NTV連続ドラマ「ゆとりですがなにか」を初め、話題の映画・ドラマに多数出演。また舞台にもフィールドを広げて活躍中。
Jack Stories